ウマのふん

发表时间:2018-07-12内容来源:VOA英语学习网

むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもゆかいな人がいました。 この頃吉四六さんは、妙な事を始めました。

毎朝、ざるにウマのふんを入れて、川にさらして洗っているのです。

そして洗い流すと、ざるの中にいくらかのお金が入っているのです。

「今朝も、もうかったわい」

吉四六さんは、ざるにお金を入れたまま、見せびらかす様に帰って行きました。

それを見ていた近所の人が、吉四六さんに尋ねました。

「吉四六さん。そのお金、まさかウマのふんから出たのではないだろうな」

「はい、確かにふんから出た物じゃ」

「するとお前さんのウマは、お金のふんをするのかね?」

「そうだが、それが何か?」

さあ、それを聞いた村の人たちは、みんな吉四六さんのウマが欲しくなりました。

「吉四六さん。そのウマを売ってはくれんか?」

「いや、売らんぞ。このまま持っていれば、金持ちになれるもんな」

売らないと言えば、よけいに欲しくなるものです。

「五十両出すから、売ってくれ」

「いや、おれは七十両だ」

「わしなら、百両出すぞ」

でも、吉四六さんは、

「そんな金、毎日ふんを洗っておれば、すぐに貯まるわい」

と、ウマを売ろうとはしないのです。

そしてとうとう、噂を聞いた町一番のウマ買いがやって来ました。

すると吉四六さんは、

「仕方ねえな。村の人ならともかく、わざわざ町から来たんじゃ断れねえ。ただし、毎日上等なえさをやってくれよ」

と、とうとうウマを手放したのです。

ウマ買いは大金を置いて、喜んでウマを引いて行きました。

ところがウマ買いは毎日特別上等なえさをやって、大事大事にしているのですが、ウマはお金のふんを出さないのです。

最初の二、三日は、数枚のお金が出て来たのですが、それからはまるで出てきません。

「吉四六め! だましやがったな!」

怒ったウマ買いは村にやって来ると、

「やい、吉四六。あのウマは金を出さんぞ!」

と、怒鳴り込みました。

すると吉四六さんは、

「はて? そんなはずは。???えさが悪いんじゃないのか?」

「何を言うか。ムギやらニンジンやら、毎日上等なえさをやって、大事にしているんだ!」

「ムギやニンジンねえ。まあ、確かにそれも上等なえさだが。???で、そのえさには、お金は入っているかい?」

「金?」

「そうさ、どんなにいいえさでも、お金入りのえさほど上等じゃねえ。この世で一番上等なえさは、お金入りのえさだ。それさえやれば、ウマはお金の入ったふんをするよ」

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