おとりのキジ

发表时间:2018-06-14内容来源:VOA英语学习网

むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもゆかいな人がいました。 吉四六さんの村にはカラスがたくさんいて、畑は荒らされるし、朝から晩までカァー、カァーとうるさいし、まったく困ったやっかい者です。

「よし、わしがカラスを捕まえてやろう」

吉四六さんがワナをしかけると、二十羽あまりのカラスがとれました。

「さて、このカラスをどうしようか?」

カラスは他の鳥と違って、食べてもおいしくありません。

かといって、このまま捨ててしまうのも、もったい話です。

「そうだ。町へ持って行って、カラスを売ってこよう」

吉四六さんはカゴにカラスを入れると、何を考えたのかカゴのふたの上にキジを一羽乗せて出かけました。

「ええー、カラスはいらんかな。カラスの大安売りだよ。一羽がたったの十文(→三百円ほど)。カラスはいらんかな」

吉四六さんの売り声に、町の人たちは驚きました。

「おい、見ろよ。カラス、カラスと言っているが、カゴにつけているのはキジではないか」

「なるほど、キジに間違いない。あの男、よほど田舎者とみえる。きっとカラスとキジの区別がつかんのだ。キジが一羽たったの十文なら、安い買い物だ。おーい、一羽くれ」

「わしにも、そのキジ・・・、いや、カラスをくれ」

「わしにもだ」

町の人たちが寄って来ると、吉四六さんはみんなから十文ずつもらって、カゴに入ったカラスを渡しました。

「何だこれは? カラスではないか?」

「そうだ、なぜキジをくれない!」

町の人たちは文句を言いましたが、吉四六さんはにっこり笑って言いました。

「わしはちゃんと『カラスはいらんかな』と、言ったではないか。そうだろう?」

「そっ、それは確かに・・・」

こうして吉四六さんは、売り物にならないカラスで大金をかせいだのです。

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