働かない使用人

发表时间:2018-05-17内容来源:VOA英语学习网

むかしむかし、大穴村と言うところに、岡本という名前の大地主がいました。 この大地主の旦那はとても大きな赤鼻だったので、みんなから『天狗さま』と呼ばれていました。

さて、屋敷には十数人の使用人がいましたが、旦那の天狗さまが優しい事を良い事に、あまり働こうとはしないのです。

「どうすれば、みんな真面目に働いてくれるのだろうか?」

頭を悩ませた天狗さまは、ある朝、使用人たちに言いました。

「今日は田の草取りだから、みんな精を出してがんばってくれ。一生懸命やれば、ごちそうを出してやるぞ」

しかし、使用人たちは、

「ごちそうと言っても、どうせ、小さなめざしが一匹付く程度だよ」

「そうだな。いつもの様にのんびりとしよう」

と、あまり真面目に働かず、言いつけられた草取りを半分ほどで止めてしまったのです。

その日の夕方、草取りを終えた使用人たちが帰って来ると、天狗さまがニヤニヤと笑いながら言いました。

「今日は暑いのに、ご苦労さんだったね。言いつけ通り、精を出して頑張ってくれたかな?」

すると、使用人の一人が、

「はい、旦那さま。

みんな、精を出して頑張りました。

・・・それで、朝のお約束のごちそうは、いつ出してもらえるのですか?」

と、尋ねると、天狗さまはすました顔で、

「おや? お前たちにはもう、ごちそうを出したはずだが」

と、言うのです。

「???」

使用人たちは天狗さまが行ってしまうと、ぶつぶつと文句を言いました。

「何を、言ってやがる! いつ、ごちそうを出してくれたんだ?!」

「確かに、おれたちは真面目に仕事をしなかった。しかし、うそをつく天狗さまも、ひどい人だ!」

次の日も使用人たちは、のんびりと田の草取りを始めました。

そして夕方になり、ようやく言いつけられた仕事が終わった頃、使用人の一人が大声で言いました。

「おーい、こんな所に、上等なごちそうが用意してあるぞ」

その声にみんなが集まると、確かに今まで見た事もないほど上等な料理と上等なお酒が、人数分並んでいるのです。

でも残念な事に、用意されたのが昨日だったので、ごちそうはすでに腐っていました。

これを見て初めて、使用人たちは天狗さまが昨日言った言葉の意味が分かりました。

「ああ、もったいない事だ。昨日、天狗さまの言いつけ通りに働いていたら、このごちそうにありつけたのに」

「そうだな。これからは、真面目に働こう」

こうして使用人たちは、次の日から真面目に働くようになったのです。

来自:VOA英语网 文章地址: http://www.tingvoa.com/html/20180517/558665.html

上一篇:魚石